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© 2019 by Yuuji Hiromoto with New Raga Acoustic 

 

主催 広本雄次
制作 New Raga Acoustics

  • Yuuji Hiromoto

旅の音色 026 【ベトナム-ラオカイ〜サパ 1994年】

【ベトナム-ラオカイ〜サパ 1994年】 ハノイで数日過ごした後、列車に乗り中国国境付近の街ラオカイに向かった。 列車の中で知り合った絵描きを名乗る男がラオカイを案内するから付いて来いという。 今なら警戒してついてはいかなかったと思うが、あの頃は何の根拠もなく自分のツキを信じきっていて、これも旅の醍醐味などと思いながら無防備に素性もわからない男について行った。

特になんの特徴もないラオカイの町でその男の知り合いの所を数件周り、ビールを少し飲んで夕食を食べた後、男の部屋だという6畳程の小さな小屋に案内された。

あまり上手いとは思えない女の絵が置いてあり、とりあえず絵描きというのは嘘ではないのだなと思った。

狭い部屋の中にベッドがあり、そこで寝ろと身振りで言う。

ほろ酔いだったのとお互いに片言の英語で会話も続かないのですぐにベッドに入ると、少しして男も同じベッドに入って来た。

その時、もしかするとこの男の親切は俺の身体が目当てだったのかと思い始め、ついて来た事を後悔して中々寝付けなくて、男に背を向けて身を(尻を)硬くしていたが、結局は何事もなく朝を迎えた。

朝起きると男はソファに座り手に小振りなナイフを持っていて下を向いてちらつかせている。少し怯んだが刺激しないように間をとってスッと男の隣に座り、いいナイフだね的な事を言っておもむろにそれを取り上げた。 意外に素直に渡したところを見ると深い意味はなかったようで色んな意味で安堵した。 少ししてから世話になった礼をいい、前日に彼が払ったこちらの分の飲食費を渡して別れを告げ、再度ラオカイの駅に向かった。

ラオカイでバイタクを1人雇い、ホアンリエンソン山脈の山間部にある秘境サパへと向かった。








#旅の音色

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